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夏前にこんなイラストは如何ですか!

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 今までに書いたイラストや小説の保管場所。最近読んだ本で、個人的に面白いと思ったものを紹介しています。



 


 

ピクシブ水着


 三ヶ月振りのイラストです。フォトショップを使ってのイラストの描き方を友人に説明していた時に描いたものです。

 久し振りにペンを持ったので、多少線に震えがありますがご勘弁を。

 もう少し細かく描こうとも思ったのですが、気力が持たずそれなりというところで終えました。最近は小説の方に専念していたので、気分転換に良かったと思っています。

 また思い出したように描いていこうとも思っています。

 

 小説、イラスト共に感想など頂けたらありがたいと思っています。



では後ほど!




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「嗤う鬼火」 13

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 翌朝10時きっちりに倉橋君は迎えに来た。玄関チャイムが鳴った時には、ダイニングテーブルでコーヒーを飲んでいた私より、まだかまだかとソワソワしていたお母さんの方が軽快な動きで先にでた。何て可愛いお母さん!これではどっちがデートに行くのか分からない。

 私も後を追うように直ぐに動いたが、玄関に行ったときには既に玄関扉が開いていて、びっくりしたような顔で倉橋君が立ちすくんでいた。それはそうだまさか母親がチャイムの音が鳴るや否や飛び出すように出てくるとは思わないだろう。

「あなたが倉橋君?同じ名字だと何だか他人とは思えないわね」

 ニコニコしながらお母さんが言っていた。その言葉に少し緊張した面持ちで、

「おはようございます。志緒理さんはいますか?」

 こんな倉橋君初めて見た。割とクールなイメージがあったから何だか可愛い!胸がキュンとしてきた。おっと!こんな感情に浸っている場合ではない。

「倉橋君おはよう!」

 お母さんの後から何事もなかったように声を掛け、お気に入りの靴に足を入れると、

「じゃあ、お母さん行ってきます」

 倉橋君の背中を押すように玄関から離れる。後方から「志緒理をよろしくね」という声が聞こえてきた。もう、お母さんたら!そんな言葉を尻目に早足で家を離れると倉橋君の横に並び、

「ごめんね、びっくりしたでしょう!」

「突然だったから少し驚いたけど、明るそうなお母さんだな・・・。ところで昨夜はあれからまた何か起こった?」

 昨夜掛ってきた電話で助けられた私は、ベッドに潜り込むと誰かに聞いて欲しいとばかりにその時のことを自分の初期感覚を交えて事細かに説明したのだ。少し焦っていたので上手く話せたかどうかは分らないけど倉橋君は何も言わず私の話を簡単な相槌程度で最後まで聞いてくれた。

 話すことで少し落ち着きを取り戻すと、しばらく世間話をして電話を切り、今起こったことは夢に違いないと思える程心地よい余韻を残しながら床に着いたのだ。

「大丈夫!あれからは何も無かった」

「そうか。それならいいんだが」

「で、今から何処へ行くの?」

 私は期待二割、不安八割で尋ねてみた。なんせ前例があるもんね。

「もう一人合流する人がいる」

 貴重な期待の二割にビシッとヒビが入った。やっぱり・・・。

 重い思考を引きずりながら歩いて、先日行った神社の前を通りかかったところで見覚えのある顔に出会った。

 ガラガラ!期待の文字がたった二割しか無かった期待の文字が崩壊した。よりによってこの人!

「巧巳遅い!」

 そこにいたのは倉橋君の姉?である佐緒里さんだ。正に私の恋敵?

「佐緒里、例のものは?」

「ここにあるわよ。とろで昨夜は何処に行っていたの?私にこんな物調べさせといて家を出たまま遅くまで帰ってこないし、朝起きたらもういないし、家に帰ってきたの?」

「ああ、ちょっとな」

 倉橋君の気のない返事に佐緒里さおりさんはまだ何か言いたそうだったけど、何も言わず手に持っていたクリアファイルを差し出した。倉橋君はそれを受け取ると中身を取出し、ネットからプリントアウトされた数枚の用紙を手にしてそれをしばらく流し読みすると、私の方に向かって、

「倉橋、悪いけど佐緒里と一緒に人恋坂に行ってくれないか。俺は少し寄り道して合流するから」

 えっ、佐緒里さんと二人で!ちなみに今回はデートと言うわけではないのね。まあ期待はしていなかったけど。でも佐緒里さんと二人でなんて、何を話せばいいんだろう。

 そんなことを考えているうちに倉橋君の姿は既に小さくなっていた。その後ろ姿を見ていると、

「志緒理さん!」

私は振り返る。

「取り敢えず行きましょう!」

そう言うと佐緒里さんも歩き始めた。私も後を追う。

「ねえ、志緒理さんって巧巳のこと好きでしょう?」

 突然の事に返答に困ってしまった。何だか意味深な質問。

「見ていると何となく分かるわよ。巧巳の方ばかり見ているし・・・。私もね、巧巳のこと好きよ!」

「えっ!」

 横を歩く佐緒里さんの横顔を見入ってしまう。

「私達従姉弟同士だからハッピーエンドの未来は無いかもしれないけど。・・・でもねもう10年以上も一緒にいるのに姉弟という感覚になれないのよね」

 なっ、何という爆弾発言!

「だからね、志緒理さんが少し羨ましいの」

 

 


最初から読む       「嗤う鬼火」14に続く



では後ほど!






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「嗤う鬼火」 12

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第四章「続発

 

 

 その日の夜は、明日のことがあってか中々寝付けなかった。

十時に迎えに来るって言ってたけど。家まで来ると言うことは当然の如くお父さんかお母さんと顔を合わせる確率が高いわけで、特にお母さんなんかは絶対顔を出すに違いない。何たって興味津々だもん!

 こういう時のお父さんの気持ちって複雑なのかなあ?何たって一人娘だし。私に彼氏が出来るなんて想像してないよね。

 「!」

 べっ、別にまだ彼氏じゃないし。私何一人で盛り上がっているんだろう。

 机の上で頬杖をつき全く持って眠気のない冴えた頭でそんなことを考えながら一人で顔を赤らめている自分に気付き。

「ふう~」

 大きく溜息をついた。端から見るとさぞかし変な子に見えるんだろうな。早く眠らないと、睡眠不足はお肌の敵っていうし・・・。

取り敢えずベッドに横になろうと思い椅子から立ち上がろうとしたところで身体に違和感を感じた。

「何?」

 どう表現していいのか分らない。でも何かがおかしい。そう椅子から立ち上がることが出来ないのだ。腰の周りに何十キロもあるベルトを巻かれているようなそんな感覚、もう少しで動きそうなんだけど動かないというジレンマ。何だか嫌な予感。

(少し落ち着こう)

 私は自分に言い聞かすように大きく深呼吸した。椅子に腰を据えて視線をゆっくりと腰の方に移す。

 予想していたとはいえ、それを視たときは声すら出なかった。あの時の女の人が、先週私の前に現れた霊が再び現れたのだ、それも私のお腹の部分からすり抜けるように顔だけを覗かせている。私は呆然というより、半分脳神経は死んでしまったかのように硬直している。

(どうすればいい?倉橋君!倉橋君!倉橋君!)

 お題目のように倉橋君の名前を脳裏で連呼していたとき、机の上の携帯が音を立てた。その音で逆に冷静さを取り戻した私は、机の上に置いてあった携帯ではなく、その横に置いてあった小さなポシェットを掴むと目を強く瞑りそれを両手で包むように握りしめた。

 下腹部に動きがあった。腰が軽くなってくるのがわかる。目を開けるのは怖かったのでその状態でゆっくりと椅子から立ち上がり薄目を開けてベッドの方に移動した。身体がいつもの状態に戻ったのを自分なりに認識すると、ゆっくりと目を開けた。そこにはもう何もなかった。携帯電話の音が鳴り続けている。私は慌てて携帯を掴むと着信者の名前も確認せずに通話ボタンを押した。

「もしもし」

「俺、倉橋だけど」

何と絶妙なタイミング! 私はその声を聴いたとたん全身の力が抜け落ちたかのようにベッドに座り込んだ。



 


最初から読む      「嗤う鬼火」13に続く



では後ほど!







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「嗤う鬼火」 11

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 それから数日間は何事も起こらず平安無事な生活が続き、人恋坂で起こった事など既に記憶の隅に追いやられていた。大きな要因はこの一週間で倉橋君との距離がかなり近くなったことだ。

 あれから毎日のように倉橋君は私に声を掛けてくれた。私の返事はいつも、

『大丈夫、何も無かった』

だが、それだけの会話でも年頃で相手に好意を持っている乙女には嬉しい。

相変わらずクラスでは物静かで限られた男友達としか話をしない倉橋君が女の子の中では私にだけ話しかけてくれる。これほどの優越感があるだろうか。

 物静かで少し翳りのある倉橋君は顔立ちの良さも手伝ってか校内の女の子に人気がある。でもどの子も話しかけにくいようだ。校内で話をする女の子は多分私と佐緒里さんだけではないだろうか。

(あの無愛想さは確かに近寄りがたいよね)

 そんなことを考えながら帰宅の路についていると、後からその当の本人の声がした。

「倉橋!」

 私はその声で条件反射のように振り返ると、すぐ真横に倉橋君が居てあまりの近さに少し引いてしまった。・・・勿体ないことをしている。

「明後日の日曜何か予定が入ってる?少しでも時間がとれないか?」

 おもむろの言葉に私は少し躊躇したが冷静に考えて倉橋君の誘いなど滅多にあるものではない、というより皆無に近いと思っていた。どんな重要な用事、珍事があってもここは最優先しなくては。

 

 その夜私は日曜日にどんな服装で行こうかと考えながら夕食を取っていると、

「どうしたの?そんなにニヤニヤとして」

 お母さんが私の前にある白菜の漬物に手を伸ばしながら言った。相当ニヤついていたのだろう不審そうな顔をしている。その横でお父さんも、

「志緒理!・・・彼でも出来たのか?」

 少し無愛想に言った。父親としては気に掛かるのだろう。

「べ、別にそんなんじゃないけど・・・」

 私の返事は空を飛んでしまったようだ。声が上ずっている。

「まあ志緒理も年頃だからねえ。彼氏の一人もいないと幸先が不安になるわ。お母さんにも紹介してね」

 既に彼氏が出来たことになっている。本当にそうならいいのに。明日はお母さんと買い物に行く予定なのだが、その時に洋服でも買ってもらおうかな!

「明日の買い物でデート用の服でも買ってあげようか?」

 さすがお母さん!

 

翌日、私はお母さんと大手アウトレットモールに行った。所狭しと並ぶ店に目移りしてしまい中々お目当てのものに辿り着かなかったが、何とかお気に入りの服を買ってもらった。もう少し安い物でも良かったのだが、少し高めの可愛いワンピースでスカートの裾が長く淡いブルーの涼しげな物だった

 私は帰宅途中には気分も上々にすでに明日のことを考えていて、お母さんとの会話にも噛み合いがなく心ここに非ずだった。

 今夜また奇妙なそして恐ろしい体験をするなどとは微塵も思っていなかった。

 

 


最初から読む      「嗤う鬼火」12に続く



では後ほど!







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