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『幽体離脱はお好きですか?』 1

 
 
オカルト探偵俱楽部2 

『幽体離脱はお好きですか?』



 

 

風間慎介は、夏休みの夏期講習を受けるために通学していた。ぎりぎりまで寝ていたため、まだ頭がボーッとしている。空ろな目をしながらゆっくりと歩いていると。不意に何かが前を横切った。大きなゴムボールだ。そのボールを目で追っていると、それを追うように少年が飛び出してきた。車の急ブレーキが響き渡る。

 「危ない!」

 車道に飛び出した少年を助けるため、咄嗟に走り出し、その少年を抱きかかえるようにして、再び歩道の方に戻ろうとした。しかし一瞬の差で車に接触し、歩道に投げ出され、地面に叩きつけられた。少年を抱きかかえたまま歩道を何度もバウンドし、街路樹に激突して止まった。周りにいた人達が一斉に駆け寄る。数人の人達が慎介と少年を取り囲んだ。

「一樹!」

 その少年の名前は一樹というのだろう。母親と思われる女性が人並みを割り込むように入ってきた。慎介は朦朧とした意識の中、少年を大事そうに抱きかかえている。少年は掠り傷で済んだようだ。慎介の腕の中から抜け出すように起き上がると、集まった人達をキョロキョロと見渡し、その中に母親を見つけたのだろう。一人の女性に走り寄って行った。

「ママ!」

 その女性は両手を大きく広げて少年を迎え入れ強く抱きしめた。少年といってもまだ四歳か五歳位だろうか?小さな腕を母親の身体に巻きつけるようにしがみついている。

 しばらくすると救急車がけたたましいサイレンを鳴らしてやってきた。野次馬が蜘蛛の子のように散らばる。タンカを押した救急隊員が慎介の脇にやってくると、手際よく対処しわずか数分で車内に運び込み、当事者の子供とその母親も乗り込む。

 しかしすぐには発進せず、中で無線の遣り取りをしていたかと思うと、再び耳障りなサイレンを鳴らしながら走り去っていった。

 警察が数分遅れてやってきたが、接触した車の姿がなくなっている。黒いセダンで全てのガラスを真っ黒にコーティングしてあり、中には数人乗っていたような気がする。一瞬停まって,そのまま逃げるように走り去って行ったようだ。何人かの人がその車を目撃していたが、プレートナンバーまで憶えているものはいなかった。警察も加害者がいないため、交通課から刑事課に状況を引き継ぎ、轢逃げ事件として捜査されることになった。

2へ続く




        
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