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幼馴染は婚約者 「写真部怪奇事件」     第二章 「怪現象が起こりました」 1

第二章「怪現象が起こりました」  1


 

 その頃美穂は写真のことが気になってか中々寝付けずにいた。ベッドの上で何度も寝返りを打ちながら何とかして眠ろうとしているのだが、あの画像が頭から離れないのだ。別のことを考える努力を脳内で格闘していると、不意に中山圭介の姿が脳裏に浮かんだ。

 色々な人達からアプローチを受けたが、中山圭介のような人物は初めてだった。大体美穂の容姿から入り一緒に連れて歩くことで優越感に浸りたいだけの人が多く、中身の無い飾り人形のような扱いで決して美穂の内面を見ようとする人はいなかった。中山圭介も今回の撮影会の勧誘の際、どうせ外観だけの判断だと思い断り続けていたが、

「早川君を選んだ理由? そうだな……プライベートなことはよく知らないけど、校内で見る限り何となく意固地に無理をしているような感じがあるんで、もう少し肩の力を抜いて自分を出したらもっと楽になるのにと思って、その鎧のとれた早川君を写せたらいいと思ったからかな」

 そう言って屈託のない笑顔を向けた圭介に初めて自分からドキドキを感じたのだ。

この学校で中山圭介という名前を知らない者はいないだろう。常に全国トップで十七歳にして世界に通用するといわれている。校内の定期テストで圭介に合わせた問題を作ったせいで、平均点が一桁ということもあったくらいだ。他校からも中山圭介というのはどんな人物なのだろうと偵察に来る人もいる。見た目は普通でガリ勉タイプというわけではなく、他の生徒とも気兼ねなく接し、奢ることもなく一生徒として学校に溶け込んでいるどこにでもいるような人物である。

 悪夢のような画像から、圭介の話題に頭が切り替わると、気持ちに落ち着きが出てきたのか少しずつ睡魔が襲ってきた。

“ゴロン、ゴロン”

 何かが転がるような音がする。やっと眠りに付けそうだった美穂はその音に反応するようにゆっくりと目を開けて頭を横に向けた。ベッド横にあるナイトテーブルの上に置いてあった目覚まし時計が左右に揺れている。眠り初めでボーっとしているのか、直ぐには何が起こったのか理解できていなかった。視線の先には時計が倒れそうで倒れない達磨のような動きをしている。しかし睡魔には勝てずそのまま眠りの途に入っていった。


 









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